年中行事覚書(ねんじゅうぎょうじおぼえがき)

六七 盆棚ぼんだな
盆に臨時の祭壇をこしらえることは、新精霊の家に限られるか否か。盆棚の作り方及びその名称。
六八 万霊祭ばんれいまつり
家の先祖以外に、誰とも知らぬ亡魂に供養する風があるか。
六九 水手向みずたむ
鉢に水を盛って盆棚に供える場合、その水鉢にはどんなものを入れるか。これに関する作法。
七〇 盆中の食物
特に魂迎たまむかえ魂送りに用意せられる食物の名と製法。
七一 精霊しょうりょう送り
送る日、送る時刻、送る場所など。送る方式とその折に唱える言葉。
七二 盆の火祭
迎え火と送り火の他に、盆のうち大火おおびきまたは火を投げる風習があるか。
七三 盆小屋と辻飯つじめし
盆の終りに際して、少年が小屋をかけ、または屋外で煮炊にたき食事をする風があるか。また綱曳つなひきその他のこの頃に限る習わしがあるか。
七四 盆過ぎ行事
七月二十日同二十四日などの行事は如何。
七五 八朔はっさく
八月一日の名称。次にこの日の仕来しきたりにはどういうことがあるか。
七六 風日待かざひまち稲草祭いなぐさまつり
八月の初旬に、作物のために行わるるいろいろの祈願の名称と方式とを知りたい。
七七 名月の夜
月見以外にこの日を記念する行事、または子供の所作など。
七八 三九日
旧九月の三度の九の日のうち、家々で営まれている儀式、およびまじないの類。
七九 小麦の月見
九月十三日には何か定まった行事とか言い伝えとかがあるか。
八十 神渡し
九月十月の境に、土地の神々が旅をなされるという口碑があるか。またそのお送りの作法。
八一 刈上げ朔日ついたち
十月一日を期して行う行事があるか。
八二 の子の節供
十月亥の日の子供遊び、およびこれに伴なう家々の仕来り如何。
八三 案山子祭かがしまつり
十月十日の日にはどういう習俗があるか。
八四 神返し
この月の末、神々が旅行からおかえりになると言って、お参りをする風があるか。またその期日は何日となっているか。
八五 うしの日祭
旧十一月の初の丑の日を、田の神の祭とする習わしがあるか。
八六 油しめ
十一月十五日、油に関しての何かの行事があるか。
八七 大師講
同じ月の二十三日の行事及び食物。お大師様に就いてのいろいろの言い伝えが知りたい。
八八 粒節供つぶぜっく
同じく十一月の晦日みそかの晩に、何か改まった式なり食事なりがあるか。
八九 川渡りの朔日
十二月の一日を何といっているか。この日いて食う餅の趣意。
九〇 納め八日
同じ月八日の行事。またこの日と二月八日との関係。
九一 大黒様の嫁迎え
同じく師走の九日に大黒様を祭る風習があるか。甲子祭きのえねまつりはいつ行うことになっているか。
九二 十三柴じゅうさんしば
十二月の十三日に、山に入って木をって来る習わしがあるか。この日を正月支度の始めとする慣例または言い伝えがあるか。
九三 煤掃すすはきと出代り
煤払すすはらいはいつするか、またその作法。暮の奉公人の出代りは何日か。およびその日の食物など。
九四 はての二十日
十二月の二十日、山に入らぬという習わしがあるか。またその理由。
九五 仏正月ほとけしょうがつ
特に不幸のあった家だけで、十二月中に行うことになっている儀式があるか。
九六 くれ魂祭たままつり
年越しの日に、普通の家でもミタマの飯などといって、別に食物を取り分けて供える風があるか。
九七 年夜としやの行事
年取り膳の作法。またその際にいう言葉。その他除夜の晩にしておくべき事は何々か。
九八 節榾せちほだと年越しトンド
この夕大きな火をく風習があるか。除夜に用いる薪には別な用意があるかどうか。
九九 年籠り
除夜にはねむらぬという仕来りがあるか。また宵のうちから神詣でをする風習があるか。
一〇〇 その他の節日せちび
前各項に列挙した以外に、地方で一般に休みまたは祝している定日があるならば、それをこの条に掲げられたい。中でも次の日は注意する必要がある。四月二十二日。六月七日。九月一日。十月十五日。十一月一日。夏至。冬至。